FXのトレード手法に「グランビルの法則」というものがあります。
巷ではこのグランビルの法則こそが
最強のトレード手法だという声もあるようですが、
実際のところはどうなのでしょうか?
グランビルの法則とは
まず、グランビルの法則がどういう法則なのか?ということについてですが、
大まかに言って、ロング(買い)の場合、
「移動平均線が上向きになりつつ、ローソク足が下から上に抜けた場合や、
ローソクが移動平均線から大きく下に乖離した場合にエントリーすべき」
というような、
「移動平均線とローソク足の関係を見てエントリーをする」
手法となります。
※なお、売り(ショート)の判断の場合は、移動平均線とローソク足の関係(向き)が逆となります。
![グランビルの法則の画像](https://i0.wp.com/tradowz.com/wp-content/uploads/2021/12/d8aa5600b8c384616f6ca66247eeac0a-1.png?resize=600%2C375&ssl=1)
このグランビルの法則について私が思うことは、
「おおむね正しいと言うことも出来るが、
この手法だけで安定して勝つことは難しい」
ということになります。
確かにグランビルの法則に基づいてエントリーをすれば、
大半のトレードについては「おおむね予想通り」の結果が得られるでしょう。
しかし、実際の取引はそんなに単純ではありません。
まず、エントリー後には決済をする必要があるわけですが、
どこで決済すべきなのかが、問題となります。
グランビルの法則に基づいた予想は、
単純に「現在価格から上がるか下がるか」は予想出来ても、
「どの程度上がるのか(下がるのか)」を予想することは困難だと思われます。
FX初心者の方は、ここで、
「上がるか下がるかの予想がおおむね当たるのなら稼げるんじゃないの?」
と思うかもしれません。
しかし実際のトレードでは、利益確定(利確)や損切のタイミングや読みが非常に重要となります。
一口に上がるか下がるかと言っても、
本当に一瞬しか上がらない(下がらない)こともあれば、
その上げ(下げ)が、ずっと継続することも当然あるわけです。
例えば、現在値よりも上がると予想したとして、
実際に少しだけ上がれば、「上がった」という予想は当たったことになります。
が、その後すぐに下がってしまった場合、
結局は下がってしまったところで決済(損切)することになるわけです。
実際のトレードでは、このようなことは想像以上に頻繁に起こります。
そのため、利確や損切のポイントを、「ある程度は」明確に予想できなければ、
トータルで勝つことや、ましてやトレードで生活していくことは不可能と言えます。
それでも、
「であれば、利確(利益)の幅を小さく設定して、こまめに決済すれば高い勝率で勝てるのでは?」
という人もいることだと思います。
確かに、それであれば高い勝率は維持出来る可能性は高いでしょう。
しかし、小さく多く勝ったとしても、1回ドカンと負けてしまえば、
それまでコツコツ重ねた利益はパーになるか、
マイナスになってしまうことが多いというのが現実なのです。
まさに、負けるトレーダーの典型である、
「コツコツドカン」のメカニズムにハマってしまうというわけです。
そもそも、FXで勝ちづつけるには、「勝率」は大して重要なものではなく、
「小さく負けて大きく勝つ」ことが何よりも重要なのです。
グランビルの法則を利用して勝ち続けるには
ここまでお伝えしたところで、
「じゃあ、結局グランビルの法則で勝てないなら、どうすりゃいいの?」
ということになります。
それに対する答えは、
「グランビルの法則を使うのはいいと思いますが、それだけでは不十分なので、
他の指標も組み合わせてエントリーや決済の判断をすべきである」
ということになります。
他の指標も利用して、グランビルの法則と併せて判断することで、
より綿密な分析や予測が可能となり、勝率や利益(利確)の幅も大きくすることが出来ます。
そして、トータルのトレードの収支も、より大きくプラスにすることが出来るというわけです。
そのグランビルの法則と併せるべき、もう一つの指標については、
各々で見つけたものを採用することになるわけですが、
私がお勧めしているのは「及川式デイトレ大百科」という教材です。
一応断っておくと、この及川式デイトレ大百科は、
特にグランビルの法則を採用しているわけではありません。
複数の移動平均線や、通貨ペア同士の相関関係で値動きを予想するトレード手法なんですが、
シンプルでありながら、様々ケースでのエントリー判断が可能なので、
グランビルの法則と組み合わせて使用することも十分に可能だと思います。
「及川式デイトレ大百科」では、エントリー判断の他にも、
損切や利確の手法や判断ポイントも明確に解説されているので、
グランビルの法則と組み合わせて利用するには、極めて相性がいいと言えるでしょう。
ぜひこの機会に「及川式デイトレ大百科」を学んでみてはいかがでしょうか?
それでは今回はこのへんで。
ではまた。