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プロスペクト理論を克服してFXで勝つ手法とは

FXとは、現在値から通貨の値段が上がるか下がるかを予想して、
売買するだけのシンプルな取引ですが、
なぜ、ほとんどの人がトータルで負けて終わるのでしょうか?

今回は、ほとんどの人がFXで負ける心理的な原因として知られている
プロスペクト理論」について見ていこうと思います。

プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは、行動経済学の基礎となる理論として知られています。

このプロスペクト理論のポイントは、
人間は合理的に期待値を計算して物事を判断するのではなく、
与えられた条件によって、期待値に見合わない判断をする
ということにあります。

その最たるものが、「損失回避」と呼ばれる心理で、
「人は損をしたり、確定している利益を失うことを非常に恐れる生き物である」
ということです。

例えば、10万円を確実にもらえるか、
20万円を55%の確率でもらえるとした場合、
期待値としては後者のほうが大きいにも関わらず、
大半の人間は10万円を確実にもらう方を選ぶというわけです。

この場合、大半の人は「10万円」という
確実な利益」を選ぶというわけですね。

もし後者を選んだ場合、1円ももらえない可能性が45%あるわけですから、
その選択は避ける人が多いということです。

この「損失回避」の心理はFXトレードにおいても如実に現れます。

FXにおけるプロスペクト理論

では、FXトレードの際に、
このプロスペクト理論や損失回避の心理が現れるのはどんな場合でしょうか?

一例として、現在値よりも価格が上がる予想をして
エントリーした場合を考えてみたいと思います。

仮に現在値よりも30pipsほど上がると予想してエントリーしたとして、
10pipsほど上昇した時点で、

「現在は利益が出ているが、もしこの後に下がったら利益がパーになってしまう」
「いやもしかしたらマイナスになってしまうんじゃないか?」

などという心理が働き、結局、エントリー時に予想した利益幅よりも、
大幅に小さい利幅で利確してしまう。
といったケースが、まさに「損失回避」の心理が働いたケースと言えるでしょう。

このケースは、前回お伝えした、「コツコツドカン」の心理と同じですね。

FXにおけるコツコツドカンの対策と改善方法について

つまり、この損失回避の心理こそが、
コツコツドカンの主たる要因というわけです。

損失回避を克服してFXで勝つには

上記の記事でもお伝えしたように、コツコツドカンを克服するには、

コツコツドカンを心理的に克服するのではなく、
盤石の法則やルールを確立することによって、克服すべき

ということになります。

この損失回避のプロスペクト理論を克服しないことには、
コツコツドカンの典型的な負けるトレーダーになってしまうことは、
まず間違いないと思います。

プロスペクト理論を克服するには、
盤石な法則やルール」を確立することが最重要だと私は考えていますが、
もちろん、盤石な法則やルールを確立しても負けることもあります。

そこで今回は、負けた場合の心理的な対処方法についても
お伝えしておこうと思います。

トレードで負けた場合の心理面での対処方法

トレードで負けた場合、普通の人間心理として、
なんとかすぐにでも取り返したい」と思いがちです。

これも損失回避の心理によるもので、
損をしてしまった人間は、即座にその損を取り返したいと思うわけです。

なので、この場合は、
プロスペクト理論による損失回避の心理が働いていることを自覚して、
感情のコントロールを強く意識することによって対処する必要があるわけです。

たとえ負けたことで心理的に動揺している状況であっても、
コツコツドカンを克服するために確立した
盤石の法則やルールにのっとったトレードを徹底することが
何よりも肝要なのです。

そういったトレードを徹底するには、
・損失回避の法則の心理が自分自身に働いていることを、日頃から強く意識する。
・損失回避の心理に負けないほどの盤石の法則やルールを確立する。
・トレードの経験を積む

といったくらいしか方法がないと思います。

その中でも、やはり最も重要であり、効果があるのは、
私が繰り返し何度も申し上げているように、
やはり「損失回避の心理に負けないほどの盤石の法則やルールを確立する
ことにほかなりません。

盤石の法則やルールを確立し、その確立したルールに自信を持つほどに、
損失回避の心理に振り回されにくくなることは容易に想像がつくと思います。

というわけで、結局は、
「盤石の法則やルールを確立するのが一番」という結論になるわけですが、
それだけ法則やルールを確立することが重要ということですね。

その「盤石の法則やルール」を確立するための教材として、
いつものことながら、私は「及川氏デイトレ大百科」をお勧めしているわけです。

及川式FX。「天才チャート」を利用した実践的な「本物」のノウハウ

興味があれば、ぜひ学んでみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこのへんで。ではまた。